薬を飲む女性

ピルは英語で錠剤のことですが、英語圏でも単にピルといった場合には経口避妊薬を意味します。経口避妊薬とは言うものの中身は女性ホルモン剤で、女性ホルモンである卵巣ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が含まれているものです。女性ホルモンを服用することは主にホルモンバランスを安定させるために行われますが、用法用量を守ることにより一時的に女性が妊娠できない状態にすることができます。この方法を応用したものが、経口避妊薬と呼ばれるものです。

あくまでも一時的なものであり、また正しく使用しなければ効果を得ることができませんが、使用を止めれば、元の状態に戻ることができるため、他の避妊方法と比べても確実性が高く、またその後に妊娠したいと考えた場合に正常な妊娠ができます。

ピルには、28日周期で服用するものとセックス後に服用するものがありますが、前者は低用量ピルと呼ばれ、含まれる女性ホルモンの量が少なく避妊効果が得るためには正しく使用しなければなりません。
一方後者はアフターピルや緊急避妊薬とも呼ばれるもので、セックス後72時間以内に服用すれば高い確率で妊娠を阻止できるものです。ただし、正しく利用しても100%阻止できるわけではありません。

低用量ピルでもアフターピルでも仕組みは同じですが、低用量ピルの方が継続的に服用しなければならないために副作用が出るリスクが高いとされます。これは女性ホルモンを補充すると起こるものであり、副作用を知っておくことが大事です。もっとも、見られる副作用は吐き気で特に飲み始めに見られますが、吐き気は服用開始の初期に見られるもので次第に身体が慣れてくることで見られなくなります。

一方で、数が少なくなったとはいえ、副作用として見られるものとして多毛症や太るといったものが知られているものです。多毛症は第2世代までのものに見られる症状で、アンドロゲン作用と呼ばれる男性化作用によって起こります。もちろん誰もが出る症状ではありませんし、第3世代以降はアンドロゲン作用が抑えられているので多毛症の副作用はほとんど見られず、反対に多毛症に悩む女性に対して低用量ピルが使用されるケースもあります。

太るといった副作用は、正式に認められたものではありませんが、女性ホルモンの作用によってむくみが出たり、女性らしい身体を作るという体質変化や生理時の不快症状が改善されることで食欲が増すといったことから見られるものです。

なお、これらの副作用はいずれも使用を止めれば元の状態に戻るものですが、使用することによって血栓症リスクが高まるとされています。この血栓症が起こると心筋梗塞や脳梗塞などの大きな病気につながるリスクが高くなるものです。

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